せっかく高齢者がスマホを持っても、各種の設定を自分でやるのは100%無理です。
使い方を教える前に、最低限の設定をかわりにやってあげましょう。
以下は高齢の母が使いやすいように設定したものです。参考になればと思います。
Androidの設定です。機種によって表記の仕方が違うかもしれませんが、似たような単語を探してみてください。
必ずやっておきたいこと
wifiの設定
Wifiがある場合は最初に設定
- 設定(歯車のアイコン)
- [Wi-Fi]
- 表示された一覧から自分の家のネットワークを選ぶ(通常は一番上)
- パスワードを入力
電源ボタンで通話が切れるようにする
デフォルトでは通話終了ボタンでないと電話が切れないようになっています。
本人・通話先共に切り忘れた場合に高額な通話料がかかってしまいます。
万が一のために電源ボタンで電話が切れる設定にしました。
- 設定(歯車のアイコン)
- 【ユーザー補助】
- 【電源ボタンで通話を終了】をオンにする
慣れるまでスリープ時間の設定はしない
上記の電源ボタンで通話を切る設定を生かすために、慣れるまではスリープ設定はしないことにしました。
本人・通話先共に電話を切り忘れたままスリープになってしまうと、いつまでも気付きません。充電が切れるまでつながったままです。
スリープにならなければ、必然的に電源ボタンを押して画面を消すことになるので、通話も切れます。
- 設定(歯車のアイコン)
- 【ディスプレイ】→【スリープ】
- 使用しないを選択
スリープで通話が切れる設定があればベストなんですが・・・。そういう設定は見当たりませんでした。スマホによってはできるのでしょうか?
文字のサイズ・アイコンのサイズ
老眼でも見やすいように設定を変えます。
文字のサイズ、ホーム画面のアイコンのサイズは細かく設定できるので、本人が使いやすいと思うように変えました。
ホーム画面の設定の変更は別記事で書いてますのでこちらもご参考に。
母のスマホのホーム画面を高齢者向けにカスタマイズーandroidアプリの更新通知など
老眼だと画面の上部に表示される小さなアイコンは非常に見づらいものです。見えたとしても何のメッセージなのか最初の頃は理解できません。
その都度「なんか出た」「何これ?」と聞いてくるので、必要のない更新などの通知はオフにしました。
- Playストアを開く
- 左上の三本線をクリック
- 【設定】→【通知】
- 項目をオフにする
他に、アプリごとの設定画面でも不要な通知をオフにします。
アプリの自動更新
通信料を抑えるため、Wifiにつながっているときだけ更新するようにします。
- Playストアを開く
- 左上の三本線をクリック
- 【設定】→【アプリの自動更新】
- Wifi経由のみを選択
googleフォトのバックアップ
スマホで撮った写真を「 googleフォト」にバックアップするよう設定します。また、外出時に重いデータの送受信をしないよよう、バックアップはWifi接続時のみ実行するようにします。
- Googleフォトを開く
- 左上の三本線をクリック
- 【設定】→【バックアップと同期】
- バックアップと同期をオンにする
- モバイルデータ通信を使用して写真をバックアップをオフ
その他の設定
画面の自動回転オフ
慣れないうちは使いにくいので、動画を見るようになってから教えます。
省エネモードは使わない
通知音が鳴らないことがあるので使いません。
無料通話アプリは使わない
無料通話アプリは119番などの緊急ダイヤルが使えません。ネット回線での通話と通常の電話機能との違いが、何度説明しても理解できませんでした。いざという時に混乱するので最初は教えないほうが賢明です。
使わないアプリはアンインストールまたは無効にする
使いそうであれば再ダウンロードすればよいので、とにかくいらないものはアンインストールしてシンプルにします。
パスワードの設定はしない
使い方に慣れるまではパスワードも指紋認証も設定しません。最初に覚えることを極力減らすためです。
ホーム画面は1画面に
ホーム画面に設定するアプリは最小限にすると、電話などで説明するとき目的のアプリが探しやすくなります。使えるようになったら1つずつ増やします。
最後に
ホーム画面を写真に撮っておくことをお勧めします。
電話で説明するときなどアプリの位置がわかっているだけで、説明する時間がかなり短縮できます。
高齢者は目的のアプリを探すのも大変なので、「その右」「2つ下」という指示をするとすぐに見つけられて楽でした。
高齢者にスマホの使い方を教えるのはかなり大変ですが、面倒でも最初に設定を変えておくと少しだけ楽に教えられます。
頑張って!