高齢者にスマホの使い方を教えるコツ:私はこうしたよ

スマホの使い方を親に教えるのにお疲れの皆さん、ですよね? ご苦労様です。

私も苦労しました。ほんとに苦労しました。ほんとにほんとに苦労しました。
何度も同じこと聞いてきますよね?認知症を疑うレベルで忘れますよね?

こんなブログ書いてますけど、あまりの覚えの悪さにブチ切れたことも二度三度…。

でもちゃんと教えれば、ちゃんと覚えます。というか、なんとか覚えました。

今回は、母にスマホの使い方を教えた時のことを書きたいと思います。

うちの場合は、電話で説明することが多かったので、電話でうまく伝えるコツも紹介します。

まずは、もうキレそうなあなたへ伝えたい

あまりの覚えの悪さに、ある時夫に愚痴ったんですね。その時に言われたことです。

自分だって若い時と比べたら記憶力は低下してるでしょ。年寄りなんてさらに低下してるんだから。
この年齢でスマホなんて、「初めてテレビを見て、中に小さい人が入ってると思った昭和の人」みたいなもんだよ。優しく教えてやりな。

そっか・・・・

たしかに80歳前にして新しいものにチャレンジしてるんですもんね。応援しないといけませんね。

そのときから私は、「母がボケた時の予行練習」・・・と頭を切り替え、何度も繰り返し教える気になれました。

ちょっとした考え方でこちらの気分も変わるので、少し優しい気持ちになる努力をしてみてください。かなり楽になります。

同じ質問をしてきたとき

またか・・・

と、がっくりした気分になりますが、毎度毎度初めて教えるように説明しました。

そして、
「忘れとるみたいやけど、5回目やで~」
などといちいち言うのも忘れない。
「おとといも聞いてきたな」「なかなか覚えられんのぅ」「あと3回まで教えたる」など、ふざけ気味で言うことでケンケンした雰囲気にならずに、しかも母の方は「ちゃんと覚えなくては」という気になったみたい。

最初は「わかった、ありがと」と言って電話を切っていたのが、
「ちょっとメモするわ」「もう1回一人でやってみるで聞いとって」
などに変わっていきました。

それでもまた聞いてくることありましたけどね。
「自分で書いたメモの意味がわからん」「この前聞いたけど忘れたからもう一回おしえて」って

でもね、最初の頃と違うのは、

教わった内容は忘れても教わったこと自体は覚えてる!

成長ですよ! 年寄りだって成長しますよ!

まさか親の成長を喜ぶ日が来るとは…。

基本的なスタンスとして、「またか」ではなく、「おっ、また来たな」くらいの感じで受け止めると、こちらもイライラしなくなります。

操作のコツ

これが良かった・失敗したなど、体験からのアドバイスをいくつか。

シンプルな単語を使う

「アプリ」「スワイプ」「タップ」などという単語事態、スマホができてから一般的になった言葉なんだから、そりゃあわかりませんよね。

まずは使えるようになることが先決なので、通じる言葉を使って説明することを心掛けました。

アプリ

電話のマークで電話がけられる。
緑のマークはLINEが使える。
このマークでニュースが見れて、こっちのマークは電卓。こんな感じ。

スワイプ

「右にシュッ」「下にすーーっ」

追記:2年以上たって最近分かったこと。「横にスライド」縦でも「スライド」が一番通じた。

タップについては次で説明します。

タップできない問題

多分「タッチ」「さわる」といった、軽く指をあてるイメージで日常的に使われる言葉を使うとイメージがわきやすいと思う。

多分と書いたのは、私が失敗したから

「トン」とか「ポン」って感じで「軽く」と教えたのですが、うちのばあさんの場合、多少パソコンが使えたせいか、
「タンッ!」
とパソコンのエンターキーを押すような感じになってしまって…。

何度教えても、しばらくぶりに会うと「タンッ!」に戻っちゃうんです。

写真を撮るときもこの調子でやってしまうので、シャッターボタンに触れるたびスマホ自体が動いてしまう。当然写真はピンボケ。

「ぼやけて見えるだけのか、写真自体がぼやけているのか」老眼だと気づかないのね。だから撮り直しもしない。当然母のスマホのアルバムには、ボケて残念な写真が多いです。

他には、「押す」もダメ

スマホだと押した感覚がないせいか、むぎゅうっと長押ししてしまう。銀行の昔のATMみたいな、押すと少し沈むようなイメージになるみたい。

アプリが移動したり、アプリを重ねてフォルダー作っちゃたりします。もちろんいつもの場所からアプリが移動してしまうと

「無くなった」

といって連絡してきますからね。

アプリが画面から消えたと言ってきたら、まず間違いなく移動してるだけと覚えておきましょ。

あまりに誤作動が多いなら

長押しの時間を長めに変更しておくといいかも。

また、タッチペンを使うのもアリだと思います。100均でも買えるので試してみたらどうでしょう。父がタブレットを使っているのですが、100均のタッチペンを使うようになってから誤作動がなくなりました。

スマホの概念を教える?

これは、必要ないと思う。

なんとなくでも理解していた方が、あとあとラクだと思ったのですが、説明しても全く頭に入らず。混乱しただけでした。

これは使って覚えていくうちに、なんとなくわかってくるもんじゃないかな。

と書いたけれど、母は未だに理解していませんね、どうやら。

でもちゃんと使えるようになったので、知らなくてもいいことなのかもしれません。

スマホ教室に丸投げ?

個人的にこれはどうかな、と思っています。

この記事にたどり着いた人は身に染みてわかると思うんですが、

言われたとおりにやったらできた

というだけで、頭で理解しているとは思えませんよね。だからすぐに忘れる。

同じようにスマホ教室で教わったことも、その場では使えるようになった気になると思うんですが、「家に帰れば忘れるんだろうな」と思うわけです。

同じ年代の仲間ができたりしてメリットもあると思いますが、使い方を覚えるという意味では、あまり期待しない方がいいかも。個人的な想像ですがね。

よくある(今でも)のは

いつもと違う画面が出ると自分で対処できないですね。

例えばLINE。母はトークしか使っていないのですが、LINEアプリを開いたときに、トーク以外の画面が出ると「いつもの画面にならない」と電話してきます。

これ、数カ月に1回ペースで繰り返してます。

他にも、場所で覚えているものは移動してしまうとわからなくなるみたいです。

例えばLINEでいうとコレ、

今は一番下にありますが、以前は上の方にあったのおぼえてますか?このときもわからなくなって電話してきました。

アップデートなどで位置が変わったり、形状がかわったりするだけで探せなくなるんですね。見てるのに見えてない。年寄りは想像以上に視野が狭いです。

電話で教えるときのコツ

何がわからないかを理解する

これは一番苦労したんですが、本人も「何がわからないかわからないけど、なぜか使えない」という状態です。それを口頭で伝えようとするので、理解するのが大変です。

  • 何がしたいのか
  • 今の画面がどうなっているか

この二点を何とか聞き出します。そのあとは脳みそフル回転。

「ちょっと何言ってるかわからない」というときは、「何かしたいの?」「今どんな画面になってる?」と聞き返すと、何を訴えているのか想像しやすいです。

まずはそこからです。

電話口で設定を変えたい時など

最初のころは、設定のアイコンを目につきやすいところに配置しておくことをお勧めします。

設定を開いた後も「〇〇を探して」というやり方だと、見つけるまでが長い長い。

上のほうでも書いたように、年寄りの目には「見えているのに見えていない」ので、今見えているものからたどっていきます

例えば
何でもいいので目につくものを言わせ。そのあと、
「その下は?」
「その下は?」
「その下は?」
「それそれ」

といった感じで、本人に探させるのではなく、こちらが選択肢を選び操作させるような形です。少し時間はかかりますが、この方が確実に探せます。

教え方まとめ

若い人と違って、一日に何度もスマホを操作するというわけではないので、ずーっとできていたのにしばらく使わないだけで忘れてしまうことも多いです。

覚えたと思ったらまた忘れるの繰り返しですが、必要なことから少しずつ身についていきます。

たいへんですが、お互い根気よく頑張りましょうね。