高齢者が格安SIMを契約する場合のおすすめポイントと注意点

年金暮らしの高齢者にとって、月々のスマホ代はなるべく安くすませたいはずです。格安SIMなら金銭的負担はかなり減らせます。

私の母は78歳の時に格安SIM(LINEモバイル/現在新規申し込み終了)でスマホデビューしたのですが、全く問題がないのでちょっと書いておこうと思う。

高齢の親御さんやおじいちゃんおばあちゃんのスマホデビュー、応援します。

高齢者でもわかる大手通信会社と格安SIMの違い

料金プランについて

大手キャリアの場合
そもそも高い上に必要ないものに料金を払ってる印象があります。

電話はたいして使わないのに、かけ放題のプラン
ネットもたいして使わないのに、大容量プラン

など、なんだかんだで安くても5000円は下らない。

格安SIMの場合
多くの会社が料金体系はとてもシンプル

データ通信(インターネット)のみ
データ通信(インターネット)+SMS
データ通信(インターネット)+電話

の3種類くらいのところが多い
データ通信+通話のプランで月々2,000円以下の支払いで済む。
※プランがシンプルじゃない格安SIMは、よく読むと安いのは2年だけとか、高速通信じゃないとか、結果的に割と料金がかかる場合があるから注意。

あとは契約するギガ数、通話かけ放題、SNSは容量にカウントしないなどのオプションをつけたりすると料金が変わるといった感じ。

しかも、容量が足りなければ簡単に追加購入できるし、1か月ごとに契約ギガ数を増やしたりといったことができる。

プランはWeb上でいつでも簡単に変更できるので、最初は一番安いプランで契約するのがおすすめ。

速度について

よく車にたとえられますね。私のイメージだとこんな感じ。

大手キャリアの場合
自社の持っている100車線の高速道路を50台くらいの車が走っています。多少車が増えても車線に余裕があるのですいすい走れるます。その分高速代金は高いです。

格安SIMの場合
大手から借りている10車線の高速道路を普段は8台くらいの車が走っています。高速料金は安いですが、通勤時間や昼休みなどの人が集まる時間帯は渋滞しがちです。

大手のほうが快適なのは間違いないのですが、格安SIMでも年金暮らしの高齢者が使う分にはまったく問題ないレベルです。

私自身も2016年から格安SIMを使っていますが、重いデータのやり取りはしないので困ったことはないです。

容量(ギガ数)について

私の母の場合、自宅にはWi-fiがあるので1か月のデータ通信量は1ギガでも余ります

デジタル世代の若者にとっては心もとない容量でしょうが、使うのは高齢者ですからね。

データ通信量を使うような複雑なゲームはやらないし、用事以外で出かけないのでスマホで時間をつぶすということがない、病院の待ち時間くらい。

そんな使い方なので、今のところ1か月1ギガで充分足りているようです。

格安SIMの場合容量の追加や変更が簡単にできるので、少ないギガ数から始めて自分の利用環境にあった契約に変えていけるのも大きなメリットです。

手続きについて

大手キャリアの場合
高齢者一人でも、お店に行って言われたとおりに手続きをすればいい。
ただ、よくわからないのに言われるがまま余計な契約をしてしまう可能性あり。

格安SIMの場合
ネットでの手続き。画面の指示に従うだけでとても簡単にできてしまう。ただし高齢者が自分でやるのはまず無理でしょう。家族など信頼できる人(つまりあなた)に頼む必要がある

注意すること

「メールアドレスが変わるよ」と念を押すこと

キャリアのメールアドレスが使えなくなり、フリーのメールアドレス(Gメールなど)を使うことになります。

LINEが使えるようになればメールはあまり使わなくなるのだけれど、LINEを使ったことがない高齢者とって今まで使っていたものが使えなくなるのは不安なようです。いまいち理解できないようなのでちゃんと説明してあげてください。

解約する前に先にフリーメールアドレスを作って、少し使っておけば少し安心させてあげることもできるかな。

過去のやり取りが消えるのがいやなら、新しいアドレスに転送しておけばいいし(多分見返すことはないんだけど)、アドレスが変わることを知り合いに事前に知らせておける。

ちなみに以前は、いろいろなサイトの登録時にキャリアメールしか使えないことがあったが、最近はそうゆうの見かけないので心配無用。

通話契約は絶対必要、データ通信のみはダメ

知り合いとやり取りするくらいだから、データ通信のみの契約にして無料通話アプリを使えばいいと思うかもしれないけれど、高齢者の場合スマホを持たない相手も多いのでやっぱり電話なんです。

またデータ専用SIMでの大きなデメリットとして、無料通話アプリでは普通の通話はできても110番や119番などの緊急番号使えないということ。

もしもの時の119番が使えないのは高齢者にとってはかなり不安です。
「意味のある安心料」ですからそこは節約しないでほしいです。

電話かけ放題は必要か?

基本、家の固定電話で話している母の場合は必要なかったです。

外出先からかけるときは「今、外からだから切るよ」といって、とっとと切っちゃうので、1回ごとの通話料金を払ったほうが断然安いんですね。

親戚なんかを見ても、固定電話を長く使った世代はこういうの多いような気がします。

普段どのくらい電話をかけるのか、その辺もよく考えて契約したほうがいいですね。

最後に

代わりに手続きをしてあげられる余裕があれば、ぜひサポートしてあげてほしいと思います。
契約は最初の1回だけですから。