母が78歳の時に “初めてのスマホを買う” となったとき、
「CMでみる年寄り向けのアレはどうやろ?」
と言ってきました。
しかし「年寄り向けのアレ」は、ドコモやソフトバンクなどの大手通信会社での契約とセットになっていて、単体では買えないんですね。
「スマホだけ欲しい」
はダメでした。
月々の料金を抑えるためにLINEモバイルで契約することを決めていたので、買えないことがわかって、さあどうしようとなった訳です。
- 単体で購入できるsimフリーの「格安スマホ」
- 買うにはキャリアと契約が必要な「シニアスマホ」
この2択を考えたとき、月々多めに支払ってもシニアスマホにする価値があるのかどうか….。
母の場合、いろいろ比較した結果高齢者向け専用スマホにこだわるほどの大きなメリットはないという結論にいたり、普通のスマホを買うことにしました。
結果的にASUSの『ZenFone4Max』にしたのですが、当時そこに至るまでに検討したことを書いてみましたので、シニア向けスマホにするか否か悩んでいる方の参考になればいいなと思います。
シニアスマホをおススメしない一番の理由
これは使い方を教えてるうちに気づいたことです。
離れて暮らしている私が、スマホの使い方を教える方法は
- 最初は直接会って教える
- その後は電話(固定電話で話しながらスマホ操作)
でした。
これがもし、シニア向けのスマホにしていたら、
シニアスマホの使い方がわからない….
….私が。
となったことでしょう。
最初の頃は設定を変更することも何度もあったし、「アレができない、コレはどうする?」と、何かと連絡してきました。
今考えると「シニアスマホにしていたら、電話では教えられなかっただろうな」と思います。
普通のスマホにするとなると、同じ事が「iPhone」にするか「Android」にするかでも当てはまります。
直接教えることが難しい環境なら、OSは自分と同じにした方が断然”教えやすい”です。特に設定等いろいろ変更する最初の頃は、同じOSだとラクだと思います。
見た目の問題はこれでクリア
アンドロイドの場合です。
文字やボタンが大きくて使いやすそう?
機種にもよるが、ふつうのスマホでも設定で大きくできます。
文字やアイコンの大きさはどのスマホでも変更できるはず。
アプリの表示がシンプル?
見た目はシンプルでも、アプリの使い方自体は同じ。
ホーム画面がシンプルになるだけで、アプリの操作自体がシンプルになるわけではないので慣れれは同じです。
短縮ダイヤルのボタンがある?
普通のスマホでも簡単な設定で短縮ボタンは作れます。それも必要な人数分作れます。
シニア向けスマホの短縮ダイヤルは「番号」になってるのをよく見かけますけど、
1番は○○さん、2番は××さん、3番は….
と覚えないといけないのかな。変更できるんならいいんだけど。
一方普通のアンドロイドスマホで設定した短縮ダイヤルはこんな風にできます。
- 左は連絡先のショートカット。
- 右の受話器マークがついている方は、直接発信。
- 緑の部分には名前が入ります。
- 写真は自由に変えられます。
こっちの方が使いやすいと思いません?
スマホのホーム画面についてはコチラ↓で説明していますのでご参考に。
母のスマホのホーム画面を高齢者向けにカスタマイズーandroid使い勝手を比較してみました
シニアスマホは音が聞き取りやすいらしい
聞き比べたわけではないので実際どうなのかはわかりませんが、母の場合まだ耳は遠くないし、長電話をする時は固定電話を使うので重要ではありませんでした。
聞こえ具合が重要という方は、どのくらいの差があるのか、お店に行って実際に本人が聞き比べた方がいいかもしれませんね。(聞き比べできるのかは知りませんが…)
格安スマホは処理速度が遅い?
シニアスマホの処理速度が速いか遅いかはわかりませんが、
ハイエンドスマホと比べたら遅いです。
当然です。
でも母の場合、そんなに気にならないみたい。
ばあさんの操作スピードのほうがはるかに遅いので大した問題ではないようです。
処理速度が気になるくらい使いこなせるようになれば、買い替えの際にまた考えることにします。
サポートダイヤルあると安心?
そもそもサポートダイヤルを使いたいであろう最初の頃なんて、
- スマホで何ができるのかわからない
- 何がわからないのかすらわからない
といった状態です。
聞きたいことが説明できるとは思えません。
なかなか電話がつながらないとも聞きますし、あまり当てにしない方がいいように思います。
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まあこんな感じで、高齢者向けのスマホが特別に使いやすい・便利かというと、それほどでもないんじゃない?という感想です。
むしろ今は、普通のスマホの方が好きなようにカスタマイズできて使いやすいと思ってます。
基本的な設定(android)については別記事で紹介していますので、こちら↓も読んでみてください。
高齢者のためのAndroidスマホの初期設定結局買ったのはASUS
母の希望は、
- 端末自体は良いものでなくていい。安いのでいい。
- でも中国のメーカーはイヤ(爆発のイメージが消えないらしい)
- セキュリティ的にも中国メーカーは気にいらない
中国メーカー以外で安いものという少ない選択肢から吟味した結果、ASUS(台湾メーカー) の『ZenFone4Max』にしました。(※2022年からAQUOSwishを使っています。追記アリ)
2018年秋から使い始めた格安スマホですが、母に関していえば高齢者向けスマホはやっぱり必要なかったという結論です。
普通のスマホでも設定次第でかなり使い勝手はよくなり、現在もストレスなく使ってるようです。
大事なのは「慣れ」だと思っています。
2022年8月に、シャープの『AQUOS wish』に買い替えました。
私が使うと引っかかるような感じで動くスクロールがちょっとストレスを感じますが、母(82歳になりました)は何も感じてないようです。
そもそもの使い方がゆっくりですから気にならないみたい。
母が使っているのは、ゲオグループの『WORLDMOBILE楽天店』で未使用の中古を買いました。
値段も安く、AQUOSのホーム画面のかんたんモードが見やすいです。『AQUOSwish2』がでてますね。