70代の義母を連れて、夫と私の3人で京都旅行に行った時の記録です。
義母は京都が初めてなので、有名どころの観光を中心に夜はおいしいものを食べるという旅行です。
高齢者がいることで「なるべく疲れないように」と下調べが大変でしたが、おかげでツアーとはまた違うゆったりとたくさんの観光地を回る旅ができました。
最後にかかった費用や感想なども書いています。高齢者を連れて初めて京都旅行をする方の下調べに役立てば幸い。
※内容は2016年の当時のものです。金額等いろいろ変わってると思いますので参考程度に。
1日目は三十三間堂からスタート
京都駅に着いたらまず、宿泊する「ホテル近鉄京都駅(現在は都シティ 近鉄京都駅)」にて荷物を預けました。
その後、タクシーで三十三間堂へ向かいます。
三十三間堂
建物の端から端まで、1000体の観音様が並ぶ様子は圧巻。
京都に着いて最初に訪れる場所としてはかなりのインパクトでした。
でも内部の写真撮影は禁止なので、しっかり目に焼き付けて次の清水寺に向かいます。
清水寺
京都を代表する観光地だけにすごい人でした。
テレビでよく見る景色に義母も満足そう。京都に来た実感がわきます。
音羽の滝は行列になっていたので、遠くから写真だけ。
音羽の滝を過ぎたところにあるお茶屋で休憩しました。
早めの休憩をとるのが疲れない秘訣ですね。
三年坂、二年坂、八坂の塔周辺を散策
お土産屋を見ながら清水寺の参道を下り、三年坂を散策。
街中の五重塔で有名な法観寺は拝観時間が過ぎていたので、手前まで行って「あれがよくテレビに映る八坂の塔だよ」と、遠くから見るだけでUターン。
夕食の予約まで時間があったので二年坂を通って、高台寺まで足を延ばすことにしました。
高台寺
豊臣秀吉の正室ねねが建てたお寺。夜間拝観中でライトアップしていてとってもきれい。
鏡のように紅葉を映し出す臥龍池、庭で行われる2分ほどのプロジェクションマッピング、ライトアップされた竹林、すべてが感動的に美しかった。
義母は始めてプロジェクションマッピングを見たそうで、「面白いものを見た」とえらく感動していました。
竹林は人が多すぎる上に戻れない。流れに沿って歩くだけになっちゃいました。でもすっごくきれいだったから満足。
ただ、足場も良いとは言えないし暗いし階段になってるしで、足腰の弱いお年寄りは避けた方がいいかもしれないな。
高台寺を出たら、雰囲気のある石塀小路を通って、ゆば料理 東山ゆう豆さんへ向かいます。
「ゆば料理 東山ゆう豆」でゆば懐石を堪能
京都といえば「豆腐」なんでしょうけど、私は豆腐が好きではないのだ。ということで湯葉料理を選びました。
そもそも好きじゃないのでそんなに期待はしないでいたのですが、結論から言うと3人ともが大満足。
湯葉なんて主役になれない素材だと思っていたので、いい意味で期待を裏切られました。
写真を撮ってないのでこちらを参考に
ホテルに戻り1日目終了。
2日目
二条城
京都駅から二条城前駅まで地下鉄に乗ってみました。余分に持っていたmanacaを使って、義母はICカード初体験です。(でもタクシーにしたほうがラクでよかったかなとも思う)
二条城は思っていたより広くて、見どころもたくさんありました。
庭もきれいだし、
参列者にまじって知らないお嫁さんの写真を撮ったり(モザイク外したいくらい素敵な笑顔です)
二条城で結婚式っていいですね。
金閣寺
わびさび感のある寺院ばかり見ていると、ででん!と派手な金閣寺は箸休め的な感じでしょうか。
大人になると周りの庭園にも目がいきますね。
食事をしたい場所を事前に見つけていなかったので、金閣寺近くにあったお好み焼き屋さんでお昼ご飯。
龍安寺
石庭で有名な龍安寺ですが、意外とこじんまりしてるんですね。
テレビや画像で見る限りでは、もっと広い庭なのかと思っていました。
個人的には時間がないときは行かなくてもいい場所かな。
御朱印書いてくれる人もぺちゃくちゃずーっとおしゃべりしながらで、なんだかありがたくないんだもん。
気づかずに通り過ぎかけた吾唯知足(われただたるをしる)のつくばい。
仁和寺
旅行の最後に義母にどこが一番良かったか聞いた返事が「仁和寺」でした。私も同じ感想。
次に京都に来た時も、また寄りたいお寺です。春には桜が見事だそうです。
次は天井の雲龍図で知られる妙心寺へ徒歩で向かいます。
仁和寺に向かうタクシーの運転手さんが「歩いて行ける」と教えてくれたのですが、実際はちょっと距離がありました。また、仁和寺の前にはタクシー乗り場がなかったです。呼ぶか通りで待つかになります。
妙心寺
開祖の命日とかで法要中でした。(拝観料も無料になってた)
普段見ることのない宗教色の強いイベント、なかなか興味深かった。
天井の雲龍図が圧巻です。
東映太秦映画村
見覚えのあるような無いようなセットが至る所にあり、時代劇好きでなくても楽しめます。
なかでも、俳優さんが撮影裏話などを交えたユーモアたっぷりの「ガイドツアー」は、とっても楽しい。これはおすすめ。
追記:現在は、朝ドラ「カムカムエブリバディ」のロケ地を中心にしたツアーになってるようです。
寺院の拝観だけだと飽きるので、映画村は旅のアクセントになってよかったですよ。空いてたし。(今は知らんけど)
私自身は小学校の修学旅行以来三十数年ぶりの「東映太秦映画村」。ずっとテレビで見続けてるからか、記憶があまり古くなってないのがおもしろい。
夕食の予約まで時間が開いたので、電車(道路が混む時間帯だったので電車にしました)でホテルに戻るちょっと休憩。
露庵 菊乃井で夕食
ミシュラン二つ星の料亭。味は言うまでもなくおいしいのですが、手の込んだ料理の美しい見た目が感動的です。
1階の小上がり席でゆったりとした気分でいただきましたが、カウンター席もおすすめ。カウンターの高さが低く調理の様子が目の前で見られるようになっています。
「お店の名前「露庵」にはすべて見せる・あらわ(露)にするという意味もあるんです」とおっしゃってました。次に行くことがあれば、ぜひカウンター席でいただきたいな。
コチラの写真は、満腹で食べられなかったのでおにぎりにしてもらったいくらごはん。
行った当時はまだ、出された料理の写真を撮るのはOKか?失礼か?という狭間の頃。
なので残念なことに写真がないんです。何度も見返したいくらい美しい料理だったんだけどなぁ。
京都駅着、2日目終了。
3日目は駅周辺のお寺を見学
ホテルに荷物を預け、「東寺」に向かいます。
東寺
「新幹線から見えるあの五重塔のお寺」というイメージでしたが、塔やお堂だけでなく中の仏像がすごい迫力でした。
国宝や重要文化財だらけでおなかいっぱいです。
次の京都旅行では、もう一度時間をかけてじっくり見たいお寺でした。
西本願寺
何もかもが大きくて圧倒されます。
お坊さんが案内をしてくれる30分ほどの無料のツアーに参加しました。
徒歩で東本願寺の近くを通って京都駅へ。
お散歩感覚で歩いたのですが、結構距離があったのでタクシー使ったほうが良かったかも。
京都駅解散
新幹線に乗る前に昼食をすませて、新幹線内にて解散。
あ~、楽しかった~。
旅行データいろいろまとめ
スケジュールまとめ
- 14:00 ホテル出発
- 14:10 三十三間堂
- 15:00 清水寺と周辺散策
- 17:10 高台寺
- 18:00 夕食 東山ゆう豆
- 09:20 ホテルを出発
- 09:40 二条城
- 11:20 金閣寺
- 11:30 昼食
- 12:40 龍安寺
- 13:10 仁和寺
- 14:00 妙心寺
- 14:50 東映太秦映画村
- 17:30 ホテルで休憩
- 19:30 夕食 露庵菊乃井
- ホテル着
- 09:30 ホテルを出発
- 09:40 東寺
- 10:20 西本願寺
- 12:10 京都駅着 食事をして解散
都シティ 近鉄京都駅(旧ホテル近鉄京都駅)
観光メインの旅には、ロケーション抜群!です。
京都駅の真上(フロントは1階)にあって、出口からタクシー乗り場がすぐそこ。
ホテルを出ればおみやげ屋さん含むお店がたくさんあり、めちゃくちゃ便利でした。
荷物の預かりはホテル内のコインロッカー(無料)なので、受け取り時の時間の無駄がないのも良かったです。
京都市内で使ったお金
2016年当時の金額です。だいたいの目安に。
- タクシー:11,550円
- JR:460円×3
たくさんタクシーに乗った割には安くすみました
- 拝観料:トータルで4,100円×3
- 太秦映画村入場料:@2,200円×3
拝観料はどこも500円前後でした
- 東山ゆう豆:19,656円(5000円の懐石×3 &お酒など)
- 露庵菊乃井:56,780円(16000円の懐石×3 &お酒など)
- 京都駅ナカの中華:4,100円(3名分)
朝食はホテルのビュッフェで、ランチは義母持ち
- 約9,000円
飲み物とか、おやつとか、御朱印とか、お賽銭とか、
旅の感想いろいろ
- お得なバスチケットなどが何種類かありましたが、座れなかった場合や待ち時間を考えると高齢者には負担だと思いタクシーを多用しました。(感じ悪い運転手が多くてびっくりしたよ)
- ライトアップ中の嵐山も行きたかったけれど、混雑が予想されたのでやめました。嵐山まで行かなくても他に見たい観光地が近場にいっぱいありますからね。
- 冬の京都は、お寺の内部がどこもすんごく寒かったです。板張りか畳だからホント寒いの。夫は1日目の夜に、ユニクロで靴下を買って2枚重ね履きしてました。一方、そのくらい寒いのに半そでの外国人がいてウケた。
- 京都のお寺はどこも敷地が広く、中に入ってからもたくさん歩くので、休憩をはさみながら余裕をもって時間を使えるよう意識してプランを立てました。旅を終えて、我ながらよくできた旅行プランだったと自画自賛。
さいごに
京都って、いつ行っても何度行っても良い所ですよね~。
まだ行ったことのないお寺もたくさん。残りの人生で全部行けるだろうか。
そんでもって「親孝行旅行」には京都はテッパンではないかと思います。
どこに行ってもハズすことはまずないでしょうから、まだ京都に行ったことがない親を連れていくのは、とってもおススメ。
計画の際は、このブログが参考になったらうれしいです。
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